フジロックの広さを佐世保で体感する〜FUJI ROCK FESTIVAL in SASEBO〜
- ヤマグチヒロシ
- 2024年7月12日
- 読了時間: 5分

フジロック行ったことある人ー?
音楽好きでなくとも一度は耳にしたことがあるかもしれない【FUJI ROCK FESTIVAL】。新潟県苗場スキー場をメイン会場に大自然の中で国内外のアーティストのライブを楽しめる歴史あるロックフェスである。
私もご縁があって撮影やレポートの仕事でかれこれ10年以上行き続けている。(2021と2023は都合により行けず)ありがたい。よく周りから「いいなー、行ってみたい」「どんな感じ?」「どのアーティストがよかった?」「雨降る?」など質問されるのだが、国内ではなかなか観ることができない出演アーティストであったり、大自然の中でちょっとした不便を感じながらのアウトドアだったり、様々な魅力があるので一言では語りきれない。
そんな最高のロックフェス【FUJI ROCK FESTIVAL】について伝えたいことがある。
いや、会場広すぎなんよ。
ということだ。
撮影で1日中歩いていると夕方には「あれ?踵どっか忘れてきたっけ?」と踵がちぎれたような感覚になる。と広大すぎるフジロックのフィールドは舗装された道は少なく、ゴツゴツと石が転がっている山道も歩かなければならない。
その会場が<苗場スキー場>と言ってもなかなか伝わらないと思い、馴染みのある場所にトレースしてみると体感がしやすいかもと思い、今回は<佐世保市市街地周辺>をフジロック会場と置き換えて町を歩いてみた。


その地図がこちらだ。フジロック会場図をそのまま佐世保市街地に置き換えてみた。伝説のライブが行われてきたあのステージは果たしてどんな場所が担うのか。そして会場の広さが少しは伝わるだろうか?
※筆者がざっくりグーグルマップのピン機能を使って独断と偏見でポイントを設定しています。わかりやすさを重視しているので、距離や方角は正確な位置と限りませんのでご了承くださいませ。
いざ【FUJI ROCK FESTIVAL in SASEBO】へ

まずは起点として会場に到着するシャトルバスの乗降所からスタートしよう。やはり佐世保バスセンターとなる。ここに全国各地から音楽ファンが集まってくるのだ。

佐世保バスセンターから望む佐世保駅がフジロック会場でいうところの苗場プリンスホテルとなる。ふむ。裏にはキャンプサイトなどが広がる。土地はまぁまぁあるのでテントもたくさん設置できそうだ。

入場ゲートに向かって進むと、右側にチケットがなくても楽しめるエリアTHE PALACE OF WONDERがある。佐世保会場では旧戸尾小学校跡地となる。ここも広い運動場があるので夜通し遊ぶのにもぴったり。未来を夢見るルーキーたちが通った場所だ。

いよいよ場内に入ることになるが、そのゲートとなるのが京町交差点だ。戸尾商店街や四ケ町アーケードに繋がる佐世保市街地でも重要なポイントで多くの人が毎日行き交う。ゲートとしてはぴったり。

場内に入ると左手には「苗場食堂」をはじめとするオアシスと呼ばれる飲食エリアが広がるのだが、佐世保会場では牛右衛門がこれを担う。下には川下レコードという老舗のレコード店があるので物販も充実。

入場口からもっとも近いステージとなるRED MARQUEE。唯一の屋内会場であるが、佐世保会場ではあの佐世保バーガーの超有名店Big Man付近となる。名店の味そのものがスペシャルな出演者としてラインナップしても問題ない(はず)。

フジロックのメインステージであるGREEN STAGEとなるのは島瀬公園だ。普段から多彩な催し物が行われており、レッチリ、ビョーク、ケンラマといったヘッドライナーたちを受け入れるならここしかない。ライブに疲れてきたら隣接する島瀬美術センターでアートも楽しめる。ゴンちゃんを置いておこう。

場内の人気休憩スポットところ天国は松浦公園だ。普段から市民の憩いの場として愛されている公園で、観光バスの停留所としても活躍中。きっとおじさんたちが繰り広げる熱い野良将棋リーグに音楽ファンも夢中になること間違い無し。

マップを作っている上で驚いたのが、WHITE STAGEへ向かう道に川を挟んで橋があったことだ。「ここまで現地とリンクするなんて!」と感動すら覚えた瞬間だ。ちなみに川に降りて遊んでると通報されることがあるぞ。気をつけよう。

フジロックでも2番目の収容動員数を誇るWHITE STAGEはなんとメモリードホールとなった。ふむ。様々な人々を見送ってきたこの場所なら特別なラインナップになりそうだ。目を閉じれば天国に旅立ったアーティストの姿が見えるかもしれない。

フィールド全体の電力が太陽光などのクリーンエネルギーでままかなっているステージだけあって、佐世保でリンクする場所が教法寺になるとは感慨深い。きっとATOMIC説法というトークセッションが行われるはず。

ここまでくるとFIELD OF HEAVENは凱旋記念ホールになってくれれば良かったのだが、方角的にちょっと無理があり、マップ上のピンを確認したところ会場となるのはこちらの駐車場となった。国際色豊かなラインナップに似合うのか。多彩な車と一緒に楽しみたい。
ね?広いでしょ?フジロック。
ひとまず主要なステージやスポットをピックアップしたのだが、この奥にはORANGE CAFÉや、苗場プリンスホテル裏にはPYRAMID GARDEN、ゴンドラに乗ってたどり着くDAY DREAMINGなどまだまだフジロックは広大に広がっているのだ。完全顕現させたかったが、もう歩くのもめんどくさくなってしまった。
とりあえず<とにかく広い>ことは伝わったのではないだろうか。
ちなみにこのスポットを巡った時間はのんびり写真撮りながらで51分25秒、距離としては2.9km歩いていた。フジロック現地は前述の通り山道で高低差もしっかりあるので、よりキツい。
早い時間はゆっくり歩けるがヘッドライナー近くの時間帯になると場内も人でギッシリなるので移動時は余裕をもたないと観たいアーティストに間に合わないこともしばしば。WHITE STAGEからRED MARQUEEとかの移動は入場規制も関わってくることもあるので、気をつけよう。
今年のタイムテーブルも発表されました。2日目と3日目のWHITE STAGEとRED MARQUEEががっつりガブってるのキッツいわ。あとNOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDSとThe Allman Betts Bandをぶつけるかね・・・。
さぁ、どのアーティストを観に行こうか。苗場で待つ。
●イベント情報
【FUJI ROCK FESTIVAL 24】
日程:2024年7月26日(金) 〜 28日(日)
会場:新潟県湯沢町苗場スキー場